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第1章 リセット
約束の日、玲奈と駅のホームで新幹線を待っていた。早く来い、早く来いと心の中で叫んでいた。
「ねぇ、どういうこと?ちゃんと説明してよ!」
彼女が声を荒げた。訳も話さず、半ば無理やり連れてきたのだから仕方ないと言えばそうなる。後でちゃんと話す、と言うと呆れた顔をされたが了承してくれた。程なくして到着した新幹線に乗り込んだ。
「で、どういうこと!?」
全てを説明した。が、やはり信じて貰えない。当然だ、こんな話を信じる大人がいる方が驚きだ。しかし事実は事実なので何度も説明いた。それでもやはり信じて貰えない。
「じゃあ使わせて!それだったら信じるから!」
玲奈は強い口調でそう言った。あまり気が進まないが仕方ない、鞄からスイッチを取り出し彼女に渡そうとした。
「やっと返してくれるんですね」
玲奈の声じゃない、野太い声がした。
ヒッと情けない声を上げて、彼女の方を見ると、みるみるうちに姿が変わっていく。
「約束を破ったら駄目ですよ?」
玲奈から姿を変えた男がそこにいた。丁寧だが、怒りを込めた言葉を発した男の顔は、目をカッと見開いてケタケタと笑っていた。
「さて、約束を破ったからお仕置きしますかねぇ。」
男はゆっくりと首を締め上げてきた。意識が遠退く、このまま死ぬのか?いや、死にたくない。
そうだ、スイッチだ。ダイアルは1day、スイッチを押した。目の前が眩しくなる。
「あらぁ、リセットですか。無駄ですよ、必ず返して貰いますからねぇ」
気がつくと部屋にいた。生き延びた、その安堵感からその日はそのまま眠りについた。
「ねぇ、どういうこと?ちゃんと説明してよ!」
彼女が声を荒げた。訳も話さず、半ば無理やり連れてきたのだから仕方ないと言えばそうなる。後でちゃんと話す、と言うと呆れた顔をされたが了承してくれた。程なくして到着した新幹線に乗り込んだ。
「で、どういうこと!?」
全てを説明した。が、やはり信じて貰えない。当然だ、こんな話を信じる大人がいる方が驚きだ。しかし事実は事実なので何度も説明いた。それでもやはり信じて貰えない。
「じゃあ使わせて!それだったら信じるから!」
玲奈は強い口調でそう言った。あまり気が進まないが仕方ない、鞄からスイッチを取り出し彼女に渡そうとした。
「やっと返してくれるんですね」
玲奈の声じゃない、野太い声がした。
ヒッと情けない声を上げて、彼女の方を見ると、みるみるうちに姿が変わっていく。
「約束を破ったら駄目ですよ?」
玲奈から姿を変えた男がそこにいた。丁寧だが、怒りを込めた言葉を発した男の顔は、目をカッと見開いてケタケタと笑っていた。
「さて、約束を破ったからお仕置きしますかねぇ。」
男はゆっくりと首を締め上げてきた。意識が遠退く、このまま死ぬのか?いや、死にたくない。
そうだ、スイッチだ。ダイアルは1day、スイッチを押した。目の前が眩しくなる。
「あらぁ、リセットですか。無駄ですよ、必ず返して貰いますからねぇ」
気がつくと部屋にいた。生き延びた、その安堵感からその日はそのまま眠りについた。