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ホントのキモチ

第2章 ※初めての××× 



昇降口を出て私は足を止めた。


「…何止まってんだよ?」

嶺井君は不機嫌そうに私の顔を見た。


「わ、私…最初は…」


口をもごもごと動かすと嶺井君が続きが分かったのか先を言った。


「好きな人がいい。

そうだろ?」


ちょっと恥ずかしくなってコクンッと頷いて俯いた。


「…どうせお前今好きなやついねーだろ?」


そう言うと嶺井君はどこに行くか教えずに私を引っ張ってどんどん進んだ。

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