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古くから動物が人間に化けて悪戯をすると言えばタヌキのイメージだが狐もそれと同じく、人間に化けて人を驚かす事がある



それは今も何処で人間に紛れ込み、ひっそりと暮らしているかもしれない



とある旅館に泊まりにきた観光客がいた



彼の名は高橋、山で紅葉の山を写真で撮り、帰る途中で山の山頂付近に旅館を発見した高橋は一泊だけ泊まる事にした



高橋「紅葉旅館、まぁ季節は秋だからな」



秋は冬にかけて特に餌が豊富にある為、動物達が一番出現しやすい場所でもあった



高橋「なんだこの旅館の周りには色々な動物がいるぞ！いい写真が撮れそうだ」



高橋は旅館の入り口を開けた



ガラガラガラガラ



すると玄関前にはたったの５人の従業員しかいなかった



高橋（これだけ大きい旅館なのに従業員が少ないな）



しかも男が一人もいなかった



そして奥からもう一人きた



？？？「ご利用ありがとうございます、旅館の女将の華林でございます」



高橋（キレイな人だなぁ）



華林「お客様、部屋まで案内しますのでこちらに」



高橋「どうも」



そして従業員に案内されて、高橋は景色がいい部屋に入った




高橋「おお、これは見事な紅葉の景色、今まで見てきた景色の中で一番いい景色だ！」



そして部屋で高橋はゴロゴロしていた



高橋「ハァ…もう昼かぁ……ここの昼飯はなんだろうな」



そして



？？？「昼飯だぞ～」



高橋「ムッ……これは今が旬の松茸とほのかに香る鮎の塩焼き」



？？？「秋の味覚の料理だよー」



高橋（その前に誰だ？このガキッぽい言葉は？）



？？？「私の名前は蜜柑て言うの、よろしくね」



高橋（なんだこの慣れ慣れしい言い方は）



そして高橋はさっそく割り箸を手に持ち、最初に椎茸の天ぷらをつゆに付けて食べた



モグモグ



高橋「あっ！この歯ごたえ、市販の椎茸とは比べものにならないほどの食感がする」