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桜の夢

第10章 50cm

「今日制服をズタズタにされて、あの娘の心はぼろぼろなんだよ!助けを求めたくてもできないのに…それを…それを…!」


間瀬は泣き出してしまった。

しばらく、泣き声が聞こえる。

その後、誠司に電話を戻したようで、誠司の声に変わる。


「小百合ちゃんがいるって言わなかったのは謝る。でもさ



お前、最低だよ」



うん。俺もそう思う。

時間が戻ればいいのに。

そうしたら殴ってでも俺を止めるのに。

最早、後悔しかなかった。

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