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桜の夢

第2章 夜桜


「心愛~。この後、どっかにお昼食べに行かない?」


始業式が終わり、担任の鬱陶しい話も終わり、ようやく解散となったとこで小百合が声をかけてきた。


「ごめん、小百合。私、これからバイトなんだ」

「へっ?心愛ってバイトしてたんだ?」

「うん。春休みから始めたの」


ちらっと時計を見ると、結構ギリギリの時間である。

遅刻は不味い!


「ごめん、小百合!また今度ちゃんと話すから!」

そう小百合に告げて、私は教室を飛び出した。

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