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桜の夢

第12章 枝垂桜

私は結局泣き続け、そのまま疲れて寝てしまった。

目が覚めたのは空が赤く染まり始めた頃だった。

携帯を見ると時刻は4時半。

授業はもう終わっている時間だ。

ポケットの携帯を取り出して開くと流星、小百合、珠理、誠司君、そして真緒ちゃんからの不在着信やらメールが大量だった。

心配かけてばかりだな、私。

でも…

私はぱたんと携帯を閉じる。

今は話す気分じゃない。

ごめんね、皆。

なんとかするから。

そろそろバイトの時刻だ。

流石に休む訳にはいかない。

私はバイトに向かった。

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