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桜の夢

第12章 枝垂桜


バイトではいつも以上に船橋さんに心配された。

仕切りに「大丈夫?」と聞かれたが、私は「大丈夫です」と答え続けた。

大丈夫じゃないんだけどね。

誰かにすがりたかったけど、それが船橋さんでないことだけはなんとなく分かる。

そんなことを思いながら、やっとの思いでバイトを終えた。

帰る直前、船橋さんに「辛かったら俺の所においで」と言われたが、私はお礼を言って外に出た。

このまま帰ろう…。

そう思いながら、ふと目の前の公園を見る。

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