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桜の夢

第13章 反撃

→SIDE 流星

「“今日は風邪を引いたので休みます。昨日は心配してくれたのに返事とかしなくてごめんね。早いうちに治して、きちんと皆と話したいな。休みの間のノートとかよろしくね~”だって!」


そう言うと間瀬は俺に見せつけていたスマホを引っ込めた。

今は朝の8時。

春の暖かい空気の屋上に俺と間瀬と誠司がいた。

天候は穏やかだが、話の内容は穏やかではない。

“心愛のことについて話したいことがある”と言って、俺が二人を呼び出した。


「で、流星君。心愛の話って何?」

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