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桜の夢

第13章 反撃

ガンッッ―

俺は思いっきり壁を殴った。

目の前の女子達を殴らない代わりに、壁を殴った。


「あのさぁ、心愛に嫌がらせするの止めてくれない?」


普通にさらっと言うつもりが、かなり凄んで言ってしまった。

と言っても壁を殴っている時点で普通も何もないのだが。

仕方がないので、そのまま続ける。


「俺のことが好きだかファンだか知らないけど、だからってやっていいことと悪いことがあるだろ」


女子達は脅えていた。

俺は構わず続ける。

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