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桜の夢

第14章 一歩

その後、真緒ちゃんは全部話してくれた。

1年の頃同じクラスだった娘に逆らえなかったこと。

あの時、トイレに呼び出すように言われて、怖くて従ってしまったこと。

その後死ぬほど後悔したこと。

泣きながら全部話してくれた。

そして十分過ぎるほど私に謝った。

ただただ"ごめんなさい"と…

私は全部許した。

真緒ちゃんが悪い訳じゃない。

逆らえなかったことは咎められるかもしれないけど、それだって指示した人間が悪い。

私は笑って許した。

その後真緒ちゃんと珠理と教室に戻って、私は皆にお礼を言った。

助けてくれて、支えてくれてありがとう。

皆のお陰で戻ってこれたよ!

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