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桜の夢

第15章 変身

「で?どうなの?心愛、可愛い?」


間瀬がニヤニヤ顔で聞いてくる。

ちなみに心愛には見えてない。

その心愛は少し俯き気味で、こちらをチラチラと見ているので上目遣いになってる。

もう自分でもくどいのは分かりきっているが、再度――心愛、可愛い。


「心愛ちゃん可愛い!俺、もうメロメロだよ!!」

「め、メロメロって…そんな訳ないじゃん。誠司君おかしな事言わないで」


ちょっとぶっきらぼうに答える心愛。

その頬を間瀬がつつく。


「ちょ、小百合!なにするの!!」

「え~照れ屋な心愛のほっぺをつついてるだけだよ~ん♪」


心愛はいいように遊ばれていた。

やばい…顔が更に赤くなった気がする。

俺は心愛から顔を背けようと目線を外すと、誠司と目があった。

なんかニヤニヤしてる…

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