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桜の夢

第15章 変身

「で」


突然、俺は右側にグイッと引っ張られた。

というか、間瀬に右腕を引っ張られただけなのだが。

お陰で俺は椅子から落ちそうになった。


「っぶねぇーな!!なにすんだよ、間瀬!」

「え~だって流星君の感想、聞いてないんだもん。みすみす逃がしゃしないよ」

「そうだぞ、流星。次はお前の番」


3人の視線が一気に俺に集まる。

俺はこれ以上ないくらいに赤面する。

いっそ、顔から火くらい出るんじゃないかってくらい。


「ほら!心愛の為にも言って!」

「そうだぞ、流星。ちゃんと言わないと心愛ちゃんにも失礼だ」

「二人とも!」


心愛は二人を咎めたが、間瀬と誠司はニヤニヤと俺を見てくる。

あぁ…もぅ…

…そしてその視線に負けた。

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