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桜の夢

第17章 後悔

「お疲れ様でしたー…」


疲れきった声を上げて私は店を出る。

船橋さんが手当てしてくれたお陰で、あの後も私は働くことが出来た。

だが―

異様に疲れた…

まぁ、原因は船橋さん…だよね……

あんなことをされたせいで、心はずっとパニクってる。

しかも船橋さんは普通にしてるから尚更である。

だから身体より心が疲れた。


「船橋さんは私のことどう思ってるんだろう…」


自分の中の疑問を呟いてみる。

"辛かったら俺の所においで"ってどういうこと?

手にキスをされたのはなんで?

バイト中、このことばかり考えていた。

あぁもう…頭が痛い………

ほんと分かんない!

なんで私がこんなに悩まなきゃならないの!!

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