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桜の夢

第17章 後悔

「そっか、こういうことか」

「ん?」


流星はまだ少し赤い顔で、今度はしっかりとこっちを向いて反応してくれた。


「さっきね、船橋さんに手当てしてもらった時に"辛かったら俺の所においで"って言われたり、手にキスされたの」

「…」


私はなんとなく照れ臭かったから、自分の手を見ながら喋った。

だから、流星の表情の変化に気が付かなかった。


「その意味が分からなかったけど、今の流星見てたら小さい子に対する母親みたいな感じなのかなぁって…」

「………」


流星は無反応だった。

不思議に思って、私は流星を見る。

そこには恐い顔をした流星がいた。


え?流星…?

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