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桜の夢

第17章 後悔

きつい目付き、ひきつった口元。

さっきまで赤かった顔色は元に戻るどころか、色を失っていた。

とにかく恐い。

何がいけないのか分からなかったが、とにかく流星が恐かった。


「なぁ、心愛」

「は、はぃ!」


さっきまでの愉快な雰囲気は消し飛び、私はびびりまくっていた。


「船橋さんがした意味、ほんとに分かってないのか?」

「えっ…」


そう言われて、恐怖心でいっぱいになった頭で再び考えてみる。

だが、やっぱり分からなかったので首を縦に振る。


「じゃあ俺に同じことされてもか?」


「同じこと…?」

「そう。例えば」


突然、流星が私の手を強引に引っ張った。

強い力に私の身体が浮き上がる。


「えっ、ちょっと、まっ…!」

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