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桜の夢

第4章 鈍感

→SIDE 心愛

昼休み。

私は小百合と屋上でお昼を食べていた。


「なるほど。心愛はとんかつ屋でバイトしてて、その帰りに流星君に出会った…と」


私は小百合にバイトのこと、昨日のこと、そして朝の糸屑のことを話した。

それを小百合はどこか楽しそうに聞いている。


「桜の下で出会うなんて何か運命だね!」

「そうかぁ?」


別にただ偶然帰りに桜公園で会っただけである。

運命も何もない。


「運命的じゃん!桜の下っていう幻想的な雰囲気の中でイケメンと会ったんだよ!」


そう話す小百合の目はキラキラ輝いていた。

幻想的でイケメンだけど…う~ん。

運命的かぁ?

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