テキストサイズ

桜の夢

第4章 鈍感

そろそろ遅くなってきたので、私達は帰ることにした。

その帰り道、私はふと昼に話した小百合との会話を思い出したので、流星に聞いてみた。


「ねぇ流星?」

「んー?」


流星はペットボトルのジュースを飲みながら応じる。


「ほんとに今朝、私の顔に糸屑って付いてた?」

「ぶっ!」


流星はジュースを吐き出した。


「えっ?!流星?!」

「だいじょ…ぉぶ。…てか、なん…でそん、なことを…」


明らかに大丈夫そうじゃないんですけど!


ストーリーメニュー

TOPTOPへ