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桜の夢

第1章 出会い


「絆創膏持ってない?紙で指先を切っちゃって」


見れば彼の指先に血が溜まってた。


「あるよ。ちょっと待ってて」


言いながら私は、鞄から絆創膏が入ったポーチを探す。

そして難無く見つけ出し、彼に1枚渡した。


「サンキュ」


そういって彼は絆創膏を受け取り、早速貼ろうとした。

だが、いかんせん怪我が親指の為、貼るのに四苦八苦している。


「ふふっ」


そんな姿に、申し訳ないとは思ったが、笑ってしまった。

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