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桜の夢

第6章 満開とハイチュウ

→SIDE 心愛

「東城さん、5番オーダーお願いっ」

「はいっ!」


その日のバイトはいつも以上に忙しかった。

私はオーダー、配膳、会計と走り回っていた。

そんな中でも船橋さんはキリキリ働いている。

凄いなぁ…船橋さん。


「ちょっと、あなた聞いてるの?」


ってまずい。

今はバイト中で、しかもオーダー中だ。


「すみません。ロースカツ定食とヒレカツ定食でよろしいでしょうか?」

「…えぇ、聞いていたのね」

「かしこまりました!」


私はオーダーを伝えるために厨房へ向かった。

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