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桜の夢

第6章 満開とハイチュウ


「り、流星?」

「心愛ってさぁ…」


その時、強い風が吹いて桜が舞い散った。

そして流星がこっちを向く。

その顔は真剣そのもの。

流星の黒い瞳に桜の花びらが映え、何も言えないくらい綺麗だった。


「何考えてるの?」


な、何って…なに?!

流星があまりにもかっこ良くて、しかもこんな間近で言われるもんだから、顔どころか視線すら動かせなかった。

そんな状態で聞かれたもんだから、私はパニック状態。

頭の中はオーバーヒート寸前。

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