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桜の夢

第7章 嫌がらせ

「そういえば、心愛。バイトって、ずっとあるの?」


そう私に聞きながら、小百合は昇降口へ向かい、私もそれに続く。


「しばらくは平日も土日も毎日かな…。でも、昭和の日は休みだよ」


今年の4月29日は月曜日。

1日位は遊んできなさい、と店長から貰った貴重な休みだ。

その代わりゴールデンウィークは、みっちり入れられているが…。


「じゃあさ、その日に遊びに行こうよ!」

「いいねっ賛成!何する?」

「私、ショッピングしたいなぁ」

「じゃあ電車でちょっと遠くまで行ってみる?」

「それがいい!」

「それなら…」


そう言いながら、私は靴箱を開けた。

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