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桜の夢

第8章 優しさ?


教室に帰ると小百合が飛び付いてきた。


「心愛!大丈夫?!」


今にも泣き出しそうな顔で私に尋ねる。


「うん。もう大丈夫。心配かけてごめんね」

「親友だもん!心配するのは当たり前なんだよ!」


小百合は泣き出しそうな顔に無理矢理笑みを浮かべて言う。

顔が変な風に歪むが、それがまた可愛い。

こんな可愛い娘に心配かけたんだもん。

しっかりしなきゃ!


「でも、誰がこんな悪戯を…。捕まえてぶん殴ってやる」


…前言撤回。

小百合は恐い娘でした。

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