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桜の夢

第9章 体育


「心愛ー!お疲れー!」


授業が終わると小百合と珠理が武道場まで来てくれた。


「心愛。小百合から聞いたよ。あんた大丈夫?」

「ああ、うん。一応ね」


おそらく小百合が嫌がらせについて、珠理に言ったんだろう。

珠理は信用出来るからいいけど、こうも勝手に言われるとちょっと困る。

真緒ちゃんは今の珠理の言葉と、噂と、さっきの周りの反応から大体察したのだろう。

私に小さく「ごめんね」と謝った。

私はそれに首を振って答える。

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