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桜の夢

第9章 体育


「心愛ちゃんには彼氏がいて、毎日その人とやってる…って噂」


真緒ちゃんの顔は見えなかったけど、今までの中で一番声が小さかった。

背中を見れば、少しだけ震えてる気がした。

私は何も言えなかった。


「そ、そんなの嘘だよね!ごめんね、変なこと言って」

「ううん。大丈夫だから」


嘘だ。

ダメージ大である。

単純に私を陥れる為の噂だろうが、普通じゃいられなかった。

私はその後、真緒ちゃんともクラスの誰とも話さずに授業を過ごした。

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