私には夢があるの。
第20章 お姉さんが言った。
お姉さんは、
俺が最後に行った日の、
一ヶ月ほど後に、
亡くなりました。
息がほとんどできない
状態が続いていたそうです。
お姉さんは、最後に
こう言ったそうです。
「私には夢があるの」
と。
私にも夢はあります。
イラストレーターか、
小説家です。
お姉さんの夢は、
女優さんだったんです。
その実力は持っていた
ハズなのに。
病気になってしまって、
なにもかもが、
いままでの生活すべてが
ぐちゃぐちゃに崩れて
いく中で、お姉さんは
必死に病気と戦っていました。
そんなお姉さんの、
願いだったんです。
夢を叶えることは。
だから、私は女優には
なれないかもしれないけど、
私の夢の、
イラストレーターさんか、
小説家に絶対なろうって
思えました。
携帯小説をはじめたのも、
このことが、
まだ頭にあったから
かもしれません。
皆さんも、叶えられない
じゃなくて、
叶えようとする気持ちが
とっても大事です。
なので、その気持ちを
自分で潰さないで。
育てて、大きくして、
いつか、いつまでかかっても、
夢を叶えてください。
私は叶えます。
叶えたい。
自分のためにも、
お姉さんのためにもです。