私には夢があるの。
第21章 西鬼です!
俺が今、じょじょに
体が動かなくなって、
大好きだった人が
自分と同じ病気で、
そして、
目の前で息ができずに
死んでいくのを見たら、
たぶん、もう
生きられないと思います。
自殺したり、
夜中に抜け出して、
知らない人の中に
ずっと眠ったり、
そんなことを
したくなると思います。
でも、それをお姉さんは
最後までしなかった。
したいと思ってたかも
しれないです。
でも、俺が知ってる
かぎりでは、
一言も言っていなかったです。
そんなお姉さんは、
本当に強いと思います。
顔も動かせずに、
涙だけが目から落ちて
いたのを想像すると、
今でも心が潰されそうです。
覚えておいて、
ほしいです。
世の中には、こんな悲惨で残酷な病気があるのだと。
知っていてほしくて、
この小説を書きました。
辛かったし、
泣きながら書きました。
そのくらい、
嫌な記憶であって、
幸せな思い出でした。
夢。
それも、
テーマです。
諦めないで。
西鬼。