テキストサイズ

HELLO ENDING〜君との思い出〜

第2章 計算

「真未。後で話があるってヤツがいるんだけど。」
「.…いいけど。何で言わなかったの?私達が付き合ってる事。」
「知らぬが仏って言うだろ」
「まあ、別にいいわ。」

そう言って、何事もなかったように私達は大学の廊下ですれ違う。

あいつは、恋愛には淡白なくせに友情は大切にする男。でも、そんなところが好きなのかもしれない。

私は、どっちにもあまり興味はないけど。
男嫌いな私に、彼氏が出来るなんて言うのも凄い話だけど。母親のあのホッとした顔をみると、嫌でも関係を断てない。

別に、霧人は嫌ではないのだけど。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ