
Fire*Flower
第1章 lie&truth
その後星華ちゃんはお巡りさんに少し褒められてた
私が拾ったのに…ずるい…って思ってた
もう夕焼けが出てる…
二人で遊んだ帰り道
「星華ちゃん。さっき何でお巡りさんに嘘付いたの??」
「えっ、何でって…。そんなのどうでも良いでしょ!!」
「良くないよ、どうして?」
「悠里ちゃんそんな細かいこと気にしないで!ホラもう家付いたよ!バイバイ!!!」
…星華ちゃん何で?
幼いながらにそう思った
そう、この時の私はわずか六年しか生きていない
未熟な人間だったんだから
星華ちゃんだってそう
お互い嫌われたくなくて
上手じゃないけど相手の顔を伺いながら
そんな可愛らしい時代。
