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雪月花

第2章 委員会

 
 
バンッ


突然、机を叩き付ける音。

少し遅れてガタンと椅子の倒れる音。

教室中が静まり返る。

あれだけ喋っていた役員も黙った。

何事かと思って音がした方―隣を見ると


それは、東城だった。



音を立てて立ち上がった東城は、俯いていたが、やがて顔を上げた。

その顔は笑っているが、目は笑っていない。

見ただけで、ぞっとした。

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