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雪月花

第1章 冬のある日

「あっした!」


それは寒い冬の頃。

運動部特有の締めの挨拶がグラウンドに響く。

何故、きちんとありがとうございました、と言えないのだろう。

長年の疑問だ。

しかし、周りに何となく合わせている。

一人だけずれるなんてみっともない。

周りに合わせて生きていけたらそれでいい。

目立つのとずれるのは違う。

俺はずれる様なことはしない。

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