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雪月花

第1章 冬のある日

「流星、お疲れ」


更衣室で誠司が声をかけてきた。


「ん。お疲れ」


俺は、ユニフォームを脱ぎながら答える。


「やっぱ、冬の体力作りはキツいな」

「ああ。一番嫌いだ」


冬の基本的メニューは体力作り。

春先の大会に向けて自分の能力を高める。

俺は元々練習嫌いだが、この『冬の練習』が一番嫌いだ。

練習をしていると、試合で結果を出すためにって、こんな辛いことして正直意味あるのかって思う。

まぁ、そんなんでも俺はレギュラーなんだけどね。

試合は好きだ。

試合に出れるなら嫌いなものもそれなりに頑張る。

自主練はしないが、練習はそれなりに頑張る。

これ、俺のモットー(笑)

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