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雪月花

第3章 この気持ち

そこからが毎日大変だった。

というより、今までの役員が仕事を溜めていた、もしくは無茶苦茶なもんだから、それらが全部回ってきたのである。

辞めても足手まといとか…ふざけんな!

そういう訳だから、俺ら委員は無茶苦茶忙しかった。

企画もやり直し、係の割り振り仕切り直し、配布資料も始めから作り直し…

例年ならばもう終わっている作業が全て終わっていない。

なのに、球技大会はまさかの3週間後。

誰もが球技大会なんて出来る訳ないと思っていたが、東城だけは違った。

あらゆる仕事を次々にこなし、まとめ、より良いものにしていく。


なんなんだ、この女子…

すげぇじゃんか…


だが、尊敬の念を抱くと同時に心配になる。


東城、大丈夫か?

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