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「心愛は真面目だけど、しっかりとは言い難いし、冷静でもないよ」

「へ？」

「よく照れて、笑って、天然全開で抜けてて…言い出したらきりないけど、とにかくそんな娘じゃない」


へぇ～なんか意外だな。

そんな風には絶対見えない。


「だから多分、その委員会を出ていったのも凄く頑張ったことだし、今の委員長も無理してるのかも…」

「表に出るのが苦手ってことか？」

「そういうこと。まぁ慣れなきゃいけないんだけどね」


なるほど…

そうは見えないから、色々押し付けられるってことか。

しかもそれが出来てしまうから余計だ。

他人ながらその不幸な性格に同情する。

「だからさ」


そこで間瀬は俺の手を掴んだ。

その行為に、流石にドキッとする。


「あの娘のこと、助けてあげてね」