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雪月花

第3章 この気持ち

間瀬は本当に心配そうな顔をしていた。

その顔がちょっと可愛かった。


「助けてあげてって…なにをすれば……」


そこで一転。

間瀬は笑顔になる。

というか、にやにやしている。


「そこは自分で考えて♪」

「はぁ?!考えてって…」

「その辺は流星君に任せる!」


任せるって…なんなんだ!!

恐らく俺は、この時、端から見たら楽しい顔をしていたんだろう。

それに間瀬がつぼったらしい。


「ふふっ、あははははは!!!」

「な、なに笑ってんだよ!」


間瀬は本当に楽しそうに笑う。

そしていくらか落ち着いてから言った。


「流星君がそこまで考えてくれるなんて、心愛も幸せ者だなぁ」

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