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南の龍

第10章 缶けり


なぜ、私がこんなめに…。

一時間前……─

──プルルル、プルルル

初期化設定から変えていない電話着信音が部屋に鳴り響いた。

時刻は10時。

夏休み初日から電話なんて迷惑なやつだ。

私は相手を確認せず電話を出た。

『もしもし!』

相手の声を聞いてぶちぎりしてやろうかと思ったけど可哀想なのでやめた。

それが、私の過ち。

『今から家行くから出てきて!』

「は?」

『10分までに!』

「は?」

『出てこなかったら家上がり込むから!』

「え?」

『じゃぁ!』

輝悪魔!いや、小悪魔!

怖い恐い。輝コワイ!

家上がり込むとかただの不審者!


私は適当な服を来て玄関で待つことにした。

すると、バイクの音が聞こえて外に出ると刻達三人のイツメンがいた。

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