南の龍
第12章 そーゆう関係
「美椰がなくても俺はある」
「は?」
「俺はお前とそーゆう関係になりたい理由がある」
「何言って…──」
私が最後まで言い終わる前にときは軽く触れるだけのキスをした。
そして、そのままバイクに乗って帰っていった。
何?何?何?
放置プレイですか?
自意識過剰な考えをすれば刻は私にコクった。
『そーゆう関係になる理由がある』
そーゆう関係と言うのはカップルのこと。と言うことで私は話を進めていた。
で、カップルと言うのは好きで付き合う。
そーゆう関係=カップル=好き
という、方程式?が出来るわけだ。
ということはやっぱりコクられたんだろうか。
でも、刻が言ってるそーゆう関係がカップルじゃない確率がある。
だとしたら、私はただの妄想自意識過剰変態野郎になってしまう。
それは、かなりまずい。
だから、今あったことは何もなかったことにしよう。