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一体何分キスしていただろう。

少し唇がヒリヒリする。

私は荒くなった息を整える。

すると、また刻が抱き締めてきた。

「マジで…なに？」

「…したかった」

「変態」

「…ほんとはまだしたい」

「はっ？」

「けど、また今度する」

「今度！？今度とかあんの？」

「あぁ」

「いや『あぁ』じゃないから！ないから！」

「じゃぁ、今しとく」

「馬鹿か！そーゆう関係でもないのに！」

「…じゃぁ、そーゆう関係なら良いわけ？」

なんで、いつも全然喋らないのにこんなときだけ口が達者なんだ。

「ないから。想像つかないし、そーゆう関係になる理由もないし」