南の龍
第12章 そーゆう関係
私はベットから起き上がって、日頃あまり吸わない煙草に火をつけた。
なんだよ、あいつはほんとに。
次、あったらときはボコボコにしてやる。
ファーストキスを奪ったかと思うとファーストディープキスまで奪いやがって!
私を嘗めてるのかアイツは!
……あー、眠たいし。
もう、いい。寝る!
私は刻の顔を一生懸命頭から消し去ろうとする。
けど、なかなか消えてくれない。
なんだ!キスくらい!
そんなもの何万回でもくれてやる!!
私は、くわえていた煙草を灰皿に押し潰し、またベットに寝転んだ。
そして、無理矢理目を閉じた。
人間は不思議な者で…。
どんなけ嫌なこととかムカつくことがあっても眠たくなったら寝れるらしい。