
南の龍
第12章 そーゆう関係
目が覚めたのは10時。
いつもより早い起床。
まだ眠たい。
けど、寝れないのは紛れもなく刻のせいだ。
夢の中にまで登場してきて寝れたもんじゃない。
私の夢の中まで登場してきやがって何様のつもりだ!
すると、朝から騒がしい美織が私の部屋の襖をバンッと開けた。
「美椰!」
「あっ?」
「えっ、なんで朝からそんなピリピリしてんの?」
「別にしてない」
「えっ、してるよ」
「してない」
「してる」
「してない」
「してる!」
「しばくよ?」
「すまん」
「で?何の用?」
「ふっふっふ。聞いて驚け!…──」
「うわ〜、びっくり〜」
「まだ、何も言ってない!しかも棒読みやめろ!」
「で、何?」
「なんと、玉子焼きがうまく焼けたんだ!」
