テキストサイズ

南の龍

第13章 姉貴の秘密


「なんで」

次の私が言葉を出せたのは二分程間が空いてからだった。

「好きだから」

「いや、そうじゃなくて何処で知り合ったとかそうゆうこと」

「おぉー、食いつくね」

「私をおちょくってんの?」

私は、また美晴のことを下からキッと睨んだ。

「いや、どんでもない」

「で、なんで?」

「えっと〜、ほら!刻が前家に来たときに見かけて声かけたの!」

「……」

「あまりにかっこよくて一目惚れしちゃった!」

「そーなんだ」

私は、いつもよりワントーン低い声で言った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ