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南の龍

第14章 分からない


あれ?

私の目から涙が出てきた。

それは、耳の方に流れていく。

止まる気配を見せない涙は私の顔を濡らしていく。

泣いたのはもう約十年ぶりくらいだ。

母さんが死んでから泣いたことがない。

いや、でも私母さんの葬式のときは泣いてなかった。

それでも、母さんが死んだときに泣いていたような気がする。

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