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南の龍

第16章 気持ち


「なんて言う電話だった?」

『輝が熱出した』

「え?マジで?」

『あぁ。だから、明日はでかけねぇ』

「分かった」

『……』

「それだけ?」

『あぁ』

「そっか」

『……』

「…あのさ、……」

『なんだ』

「………刻、…」

私は、出てきそうになった涙を堪えた。

『あ?』

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