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南の龍

第2章 出会い


しゃべってる間に目的地に着いたらしいトキは私の家の前で止まった。

「……やっぱストーカーだろ!」

「……」

「警察呼ぶぞコノヤロー!」

「……」

「お願いだから、喋ってくれ」

最後はなぜか私が折れてトキにお願いする羽目になった。

マジ、意味わかんねぇ。

「俺はストーカーじゃない」

「それは、もう分かってるから!」

「でも、お前は─…」

「はいはい。もう家に入りましょうか。ややこしいことになるのは御免なんでね」

そう、言って私はトキの腕を掴んで家の中に入れた。

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