テキストサイズ

南の龍

第1章 南高

いや、また話ずれたよ。

もぅ、何の話してたか忘れてしまった。


私は、聞いても分からないであろう英語を当たり前のように聞かない。

いや、まずセンコーの話聞いてるやつが2、3人しかいない。

学校(ここ)は実は学校ではないんじゃないかっていうくらい誰も話を聞いていない。

まず、この教室でセンコーの話を聞き取ることが無理だ。

生徒は休み時間のごとく雑誌よんだりしゃべったりしてる。

寝てるやつもいる。

プリントをボールみたいに丸めてキャッチーボールしてるやつまでいる。

机はぐちゃぐちゃだしプリントはそこら辺にちらかってるし。

でも、センコーはそれをしかることはせず淡々と授業を進めていく。

聞かないやつが悪いって考えだろう。


でも、この教室は今日も平和である。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ