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南の龍

第5章 兄貴

私は、手を払いのけて頭を押さえているやつの顔を確認する。


「なんだよ神崎かよ」

そこには幹部の中で一番強い、てか権力がある神崎がいた。

「美椰、喧嘩売るな。美織も買うな」

神崎に挨拶もなしに説教された。

「売られた喧嘩は買うが俺のモットーなんだよ」

美織はそれに反論する。

「バカ言うな。お前らが部屋で喧嘩なんかしたら家が何個あっても足りやしない」

「じゃぁ、外ならいいんだな」

「そーいう問題じゃない」

「おい!美椰庭行くぞ」

「人の話聞いてるのか」

「私、もう萎えたからいいや」

私は、そーいって美織の財布から10000円抜いてやった。

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