南の龍
第6章 事件
すると、男がふいに唇を離して私を抱き抱えベッドに押し倒した。
そして、また激しいキスをする。
リボンもはずされる。
シャツのボタンにも手をかけて、一つづつ上からはずしていく。
だから私は、思いっきり男の舌を噛んでやった。
「──ッッ!何しやがる!」
「それは、こっちのセリフだ!」
「調子にのんじゃねぇ!」
「それも、こっちのセリフだよ!」
六畳の部屋に私と男の声が響く。
すると、男が私のブラを引きちぎった。
胸が露になる。
「結構デカイじゃん」
私の胸をみて男がそー呟いた。
「見てんじゃねぇよ!変態野郎が!」