南の龍
第7章 すまん
刻は私が泣き止むまでずっと抱きしめていてくれた。
泣いたのなんて何年ぶりだろう……。
とゆうか、母さんか死んでから泣いたことなんてないかも……。
それ以上に悲しいことなんて無かったから。
じゃぁ、私は今その悲しみより恐い思いをしたんだろうか。
……違う。
私は、刻が来てくれたことに安心して泣いてるんだ。
「落ち着いたか?」
「うん……まぁ」
「……」
「服…着る」
「あぁ」
刻は伸びてる男二人も引っ張って部屋を出ていった。
私は、パンツを身につけいつの間に脱がされたのか分からないスカートも履いた。
でも、ちぎられたブラはどーにもならないので、シャツのボタンだけ閉めて、胸辺りを腕を組む感じにして隠した。
そして、私は部屋を出た。