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南の龍

第7章 すまん


「大丈夫か?」

「無理」

「…だろうな」

「遅いし」

「すまん」

「別に期待とかしつなかったけど」

「そうか」

「……」

「美椰……─」

「恐かった!」

「……」

「恐かったよ…」

私は、ボロボロ涙を流して泣いていた。

そんな私を刻は抱き締めてくれた。

そして、後ろで縛られていた手のロープを優しくほどいた。

私はシャツしか着ていない現状。

しかも、前は開いているからほぼ裸。

刻はそれを隠すように力強く抱き締めてくれた。

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