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南の龍

第8章 守るから


「ほんとにすまなかった」

「なにが?」

「俺のせいだ」

「さっきも言ったけど、あんたが悪いんじゃない」

「……」

「一番悪いのはあいつら。で、次は油断してた私が悪い」

「……」

「刻は悪くない」

「もし、またこんなことがあってらそんときは絶対守るから」

「自分の身くらい自分で守るよ」

「俺が守りたいんだ」

「フッ。刻っておもろいな」

「なぜ?」

「守れるもんなら守ってみろ」

「あぁ、守る」



「ありがとう。今日は。マジで」

「あぁ」

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