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奴隷オークション

第3章 体験奴隷

「あんた本当にバカだね」



女の子は私を見ずにそう言った

その目線の先には私が百年たっても読みきれそうにない分厚い本のページに落とされていた


器用な子だなぁ



私は階段を探したが見つからなかったのでそのまま上から叫んだ


『人にバカって言うような人がバカなんだからー』


女の子は私をキッと睨み

「…結果あんたも私にバカって言ってるじゃん」

『……あっそうか』


「おバカさんに教えてあげるけど、奴隷なんかやらない方がいい
自分が自分でなくなる」


『大丈夫!私奴隷してみたいから』

「…じゃあ勝手にすれば?後悔しても知らないから」


女の子はまた分厚い本に目線を落とした



『ありがとう!心配してくれて』


くるりと後ろを向くと佐倉さんが息だけで笑ってた


『あの子私より年下じゃないですか?』


「雪さんですね、確か小学5だったかな?」



そっかぁ~小学生でもOKだったのか!

悔しい!もっと早く知っていれば…


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